事業たわけ
読売新聞朝刊を見て驚いた。
「杉並区は15日、学識経験者5名からなる外部評価委員会を公開で開催し、2010年度の事務事業等の外部評価(事業仕分け)を行ない、"アニメ産業の育成・支援"について委員会は<廃止を含む抜本的な見直し>と評価した。」とある。
また、ネットのjapanimate.comの記事によれば、
「若手アニメーターの育成事業となる"杉並アニメ塾"では、過去6年間に45名の卒業生を送り出し、区内のアニメ制作会社に39名が就職したが、正社員としての採用であったのかの確認やその後の追跡調査もなく、委員からは効果を疑う発言があった。」
わが社は匠塾の中心メンバーであり、現在でも2名研修中、5名が契約社員として働いている。
残念ながら現在は離れてしまったが、他にもかつて在籍していた元匠塾生も4名いた。一目瞭然でうちの会社に来てもらえば、匠塾のはたしている機能は大変大きいと解る。1970年から40年にわたって杉並区で制作している我が社を支えていることは産業育成に他ならないと僕は思う。
効果を疑うのなら、もっと予算をつけて頂きたい。そうすれば、もっともっと目に見える結果が出るだろう。
流行にのっただけの近視眼的な仕分けは、"たわけ"にすぎない。
| 固定リンク
「杉並アニメ振興協議会」カテゴリの記事
- 杉並アニメ振興虚偽かい(2011.03.28)
- 懐疑はおのれ(2011.01.13)
- 事業たわけ(2010.11.16)
- タク見塾(2010.10.01)
- オタク未熟(2010.08.19)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
東京新聞で杉並のアニメ仕分けの報道を目にしました。
アニメーションミュージアムも廃止の意向とか。
まったく時代に逆行している行為です。私のアニメ時代は杉並在住でAプロ(堀之内)Tムービ(阿佐ヶ谷)など、アニメスタジオの走りの時代でした。杉並の経済を支えたのは我々アニメ関係者・・という自負があります。
恩を仇で返す杉並区には怒りを禁じえません!!
アニメ関係者の署名活動をしましょう。ナミキさん音頭を取ってください。
投稿: 南正時 | 2010年11月17日 (水) 22時17分
励ましのお言葉ありがとうございます。もっと行政も実績をアピールしてくれないと困ります。
いまさらながら、やはりアニメーションの社会的な立場がまだ弱いなあと思います。
一応杉並区内でがんばろうと思いますが、杉並に限定しないで練馬区や東京都にも積極的に活動しないといけないと思いしらされました。
投稿: anido | 2010年11月18日 (木) 16時21分
こういう時にこそ、往年の「アニ同」の活動が復活するのでは・・?
投稿: 南正時 | 2010年11月20日 (土) 08時24分
現アニメーションミュージアム館長さんのお声が
聞こえてきません。館長さんは叫ぶべきではないの
でしょうか?どなたか存じませんが。
投稿: 東川口ごきぶりはんたー | 2011年5月 8日 (日) 10時32分